川村学園女子大学我孫子キャンパス(提供:川村学園女子大学)
川村学園女子大学我孫子キャンパス(提供:川村学園女子大学)

 川村学園女子大事務部の谷憲輝さんは、ドラマの撮影に使われることについて次のように話してくれた。

「『相棒』が多いのはたまたまだと思います。我孫子キャンパスの正門から校舎まで一直線でつながっているメインストリートは、緑が多くとても美しい風景で和ませてくれます。校舎は扇形の変わったデザインで目を引きます。こうした環境、施設がドラマに合っているのでしょう。また、建物には長い廊下があり、これもドラマのさまざまなシーンで求められているようで、よく使われます」

 大学として心がけていることをたずねた。

「新型コロナ感染拡大の時期なので、使用した施設の消毒やスタッフの検温・マスクの着用などはテレビ局と相談して進めました。卒業生が『大学が映っていたね』と職員に連絡をくれることがあります」

 キャンパスがドラマの撮影に使われたことによって、受験生の関心が急に集まるというわけではない。しかし、在校生や教職員、卒業生の愛校心を高めてくれる。そして、撮影協力、という文化的な社会貢献を果たすことにもなる。

 ドラマのエンドロールで大学名が出てきたら、ぜひチェックしておきたい。わが街の大学でドラマに登場するすてきな施設を知っておこう。

(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫