大学のテレビドラマ・映画ロケ地協力件数ランキング
大学のテレビドラマ・映画ロケ地協力件数ランキング

 朝日新聞出版「大学ランキング2023」では、テレビドラマ、映画のロケ地ランキングを掲載している。1位は 埼玉県立大だった。

 最近では映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」(2021年)、ドラマ「ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~」「ランウェイ24」「盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」(以上、2019年)の撮影が行われている。

 同大学では、撮影の施設使用について、ウェブサイトでこんな説明をする。

「撮影による施設使用は、学内行事のない土・日・祝日、又は授業期間外の夏季休業期間中(8月上旬~9月下旬)、春季休業期間中(2月中旬~3月下旬)としています。また、撮影内容その他によっては、使用を許可できない場合がございますので御了承ください。撮影使用料(1時間当たり)、ムービー撮影(映画、ドラマなど) 40,744円(税込)」

 同誌、ロケ地ランキング24位で、「相棒」の撮影にも使われた明星大は撮影を歓迎するような告知をしている。

「このたびは本学での撮影をご検討いただき誠にありがとうございます。本学では教育・研究その他本学の業務等に支障のない範囲で、また撮影に使用された旨を本学の広報媒体に使用させていただける場合について、撮影にご協力いたします」(大学ウェブサイト)

 同大学では撮影許可条件を次のように記している。

 このなかで「撮影内容が本学の信用・イメージを損なうものでないこと」「公序良俗に反しないこと」は具体的にどのようなものだろうか。

 ロケが行われているある大学の関係者に「撮影NG」についてたずねたところ、(1)教職員、学長、学生がセクハラ、傷害、殺人に関与する、(2)大学ぐるみで不正を行う、大学が倒産する、(3)大量殺人やテロのような犯罪の舞台となる――こんな内容は許可できないそうだ。人間愛、有名企業や偉人のサクセスストーリーを描いた話は歓迎されるようだ。

 刑事ドラマの場合、殺害現場ではなく、登場人物が散策したり談笑したりする場として緑あふれるキャンパス、近代的な建物や学長室がよく使われる。

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ロケ地になる大学の共通点は?