『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
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 言い換えれば、お金にコントロールされるのではなく、お金をコントロールする立場になりたいと思っていました。では、どうすればお金をあまり気にしない状態になれるのでしょうか?

■金持ち父さんから教わった、投資の目的

 このことは、ある人生の先輩が教えてくれました。

 僕がハーバード大学に在学していた頃、付き合っていた彼女のご両親に大変良くしていただいていました。

 彼女のお母さんはファイナンシャルアドバイザー、お父さんは税理士。ビバリーヒルズの豪邸に住んでいました。ハリウッド関係者をお客さんにしていたようで、「ドラマに出てくるセレブ」という雰囲気がありました。

 ある夏休み、僕は彼女の実家に住まわせてもらい、お母さんの会社でデータ入力のアルバイトをさせてもらいました。仕事の後は毎日、夕暮れの浜辺でバレーボールをやり、夜は彼女とデートという、最高の夏でした。

 そんなある日、彼女のお父さんが、投資についていろいろと教えてくれまし。彼に投資の目的を聞いたら、「自分の投資している資産の利回りだけで、自分の給料を上回れば、ゴールだ」ということでした。「なにそれ!?」「そんなことありうる!?」と、つい最近まで新聞配達をやっていた苦学生の自分は驚愕しました。そのときのことは、いまだに覚えています。

 まさに『パックン式 お金の育て方』で詳しく話しましたが、ちょっとだけ紹介すると、収入にはアクティブインカム(労働収入)とパッシブインカム(不労収入)があります。これらは両方大事ですが、パッシブインカムが増えるほど人生の自由度が増すことは間違いありません。

 僕は、日本に来て最初のうちは、福井県で英会話講師をしながらお金を貯めました。その後、投資を始めました。そうすることで、芸能界にチャレンジできましたし、投資を25年以上続けてきた今、パッシブインカムが増えたことで、人生の自由度はかなり増しています。

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