ちなみに、プロ野球年俸ランキングに山下の賞金額(約2億円)を当てはめてみると約40位ぐらいとなる。外国人選手も含めて、1億円プレーヤーはプロ野球に120名近くいるとみられており、いかにプロ野球の年俸水準が高いかがわかるだろう。

 続いて、市場規模2位のJリーグをみてみよう。Jリーグの最高年俸はヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタの20億円。これは日本のプロスポーツにおける最高年俸であるが、世界的なスーパースターを獲得した経緯なども含めて“例外”として扱おう。

 しかし、イニエスタを除くと、2位の大迫勇也(ヴィッセル神戸)は4億円と高額だが、3位の酒井高徳(ヴィッセル神戸)は2億円であり、Jリーグのランキングに当てはめると、山下は上位に位置する。また、Jリーグにおける1億円プレーヤーは外国籍の選手も含めて30名程度いるが、日本人選手では昌子源、宇佐美貴史(ともにG大阪)、家長昭博(川崎)、酒井宏樹(浦和)ら日本代表クラスの選手の年俸がちょうど1億円であり、女子ゴルフのトッププレイヤーは稼ぎ的にはJリーガーに負けないともいえる。

 他の競技では、市場規模3位となっているBリーグ(バスケットボール)の最高年俸は富樫勇樹(千葉ジェッツ)の1億円と、こちらではむしろ上回っている。

 これらの数字をみても、ゴルフという競技は、一部トッププレーヤーにとっては国内スポーツの中でも高いお金を手にすることができるスポーツであることがわかる。しかし、野球やサッカーなどチームスポーツは、トッププレイヤーが複数年契約を結ぶことが多いのに比べ、ゴルフは個人競技であるが故に毎年が勝負であるため、単純比較するのは難しいだろう。

 国内女子ツアーがこれ以上試合数を大幅に増やすことはスケジュールの関係上現実的ではないように見えるため、これからも賞金額を増やしていくには4日間大会の増加などを視野に入れる必要が出てくるだろう。さらなる賞金アップへ向けてはハードルもあるが、女子ゴルフ人気はさらに増しそうな雰囲気もあり、今後どれだけ女子ゴルファーが“稼ぎ”を増やしていくか楽しみでもある。

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