メジャーのスカウトは「日本人投手は宝の山。クォリティーの高い投手が多い」と高く評価した上で続ける。

「ナンバーワンは山本由伸だね。変化球が多彩な上、全ての球種がウイニングショットになる。直球も力強いし、制球もいい。彼はメジャーでもエース級の投手になれる。あと、DeNAの今永昇太も面白い。故障で活躍できていないシーズンが続いたが、コンディションが整えば、間違いなくメジャーで2ケタ勝利を勝てる力は持っている。直球は常時150キロ出るわけではないが、キレがあるので通用しないとは感じない。四球で自滅するタイプでなく、クレバーな投球スタイルで打者を抑える術を知っている」

 今永は新人の16年から先発ローテーションで稼働し、19年に自己最多の13勝をマーク。その後は左肩の故障などで20、21年と5勝に終わったが、今年は3年ぶりの規定投球回に到達し、11勝4敗、防御率2.26の好成績をマーク。6月7日の日本ハム戦では球団史上52年ぶりのノーヒットノーランを達成した。1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値であるWHIPはリーグトップの0.94と抜群の安定感を誇り、先発投手が6回以上を投げて自責点3以下の時に記録されるクォリティースタート(QS)もリーグ3位の76.2%をマークしている。

 DeNAにとってエースの今永はV奪回に不可欠な存在だが、来年の活躍次第では海の向こうの評価がさらに高まりそうだ。(今川秀悟)

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