『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
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 アスリートとかじゃなくても「不足」を満たせます。

 これからの時代を考えると、日本では高齢化が進み、介護や医療などの分野では、たくさんの不足が生まれるはずです。そうした分野で仕事をすれば、少なくとも食いっぱぐれることはないと思います。

 あとは、プログラミングやAIなど、上の世代の人が勉強してこなかったような新技術の分野も、人材が不足する見込みがあります。

■パックンが日本にやって来た、本当の理由とは?

 実は、僕が日本の芸能界を目指したときも、「不足」のことを考えていました。

 僕も初めは、アメリカで芸能界に入ることも考えていました。

 でも、ハリウッドでは僕と同じような顔や声、経歴を持った人たちがすでにたくさん活躍していました。

 たとえば、「イケメン」で「インテリ」と言ったら、ハーバード大学でほぼ同級生だったマット・デイモンがすでに有名になっていました。

 そんな中で、僕がハリウッドに勝負をしに行ったとき、マット君と競争になるわけです。そしたら「マット君がかわいそうだな~」と思って、日本で頑張ることにしました!(笑)

当時の日本では、外国人タレントは数人活躍していました。

 でも僕から見れば、まだ「飽和状態」ではないと思えました。

 だから、「日本の芸能界には僕に満たせる不足があるのでは?」と、自分で勝算を考えて、チャレンジしたのです。

 そこから、役者志望から芸人のほうへと脱線しましたし、いつの間にかコメンテーターにもなりました。

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