「トンボに関して、悠仁さまの論文等が高く評価された、または、コンテスト等で入賞したかどうかによって話が変わってきます。論文等が入賞・高評価ということであれば、東大推薦入試で合格、という可能性は十分にあるでしょう。皇室の方への忖度云々ではなく、東大が示す基準をクリアしているからです」(石渡氏)

 では、東大以外では? 石渡氏は続けてこう話す。

「他の大学も、もちろん論文等の評価での推薦入試は同様です。ただ、悠仁さまからすれば、どの大学でもいい、というわけではなく、トンボの研究ができるかどうか、そこが大きいはずです。そうなると、トンボの研究が可能な農学部系統のある大学が有力です。東大農学部以外だと、明治大学農学部、東京農業大学農学部、千葉大学園芸学部、東京農工大学農学部、筑波大学生物資源学類、などが候補に挙がります。首都圏の大学にこだわらなければ、昆虫学研究に強い京都大農学部も有力候補となるでしょう。ここに挙げた大学いずれも、東大推薦入試と同様、論文・コンテストの高評価・入賞という実績、かつ、高校時代の評定平均が揃っていれば、問題ないでしょう。仮にですが、論文・コンテスト等での高評価・入賞がない、ということであれば、学校推薦型・総合型選抜ではなく、一般入試での受験となります」(石渡氏)

 トンボに関して河西准教授は「トンボはそれはそれでいいのではないですか。お父さんである秋篠宮さまはナマズの生態研究ですし。好きなことをやったらいいのでは」としながら、最後にこう話す。

「例えば今の天皇陛下は天皇の歴史を学んできています。高校時代、学校の授業とは別に、先生をつけて学ばれた。大学の教授がいわゆる家庭教師として、昔の天皇はこのようなことをやっていたなどは学び、今に活かされています。悠仁さまも将来天皇陛下になるのであれば、トンボ以外にそういうことは学ばれるほうがいいのではと思います」(河西准教授)

 今年もあと残りわずかで、年が明けると大学入試を皮切りに受験シーズンとなる。まだ少し先とはいえ、悠仁さまの進学先は絞られてくるのだろう。(AERAdot.編集部・太田裕子)