赤坂御用地を秋篠宮さま、紀子さま、佳子さまとともに散策する悠仁さま。身長は秋篠宮さまを抜いてしまいそうだ
赤坂御用地を秋篠宮さま、紀子さま、佳子さまとともに散策する悠仁さま。身長は秋篠宮さまを抜いてしまいそうだ

「学びたいことが東大にある可能性は高いんです。東大には日本や世界の第一線で活躍する先生たちがたくさんいらっしゃる点など、そういう意味では学びたい学問があるのかもしれない。高校に進学するとき『提携校進学制度』の話題が浮上しましたが、もし東大に進むのであれば、学歴社会を強化するというのではなく学びたいことがあったことなどを秋篠宮家なり、宮内庁から国民に説明なさったほうがいいのかもしれません。もし、悠仁さまがこれまでの皇族の多くが学んできた学習院大学に進学するならばそこまでは求められないかもしれませんが、新しい進学先を考える場合、説明をしないと様々な疑念を生んでしまうかもしれません。」(河西准教授)

 進路を選択するうえで、興味・関心の分野は大きなポイントだ。悠仁さまのお誕生日である今年9月6日、宮内庁のホームページに皇嗣職名で「悠仁親王殿下16歳のお誕生日に当たり」と題する報告が公開された。高校に入ってバドミントン部に入ったとか夏季休暇は学校行事で蓼科山に登ったなど、16歳らしい姿がうかがえる報告であるが、そこに多くの記述があるのが、かねて悠仁さまがご興味があるとされている「トンボ」だ。

【学校以外の時間には、トンボ類をはじめとする生き物の生息環境の調査や、野菜や稲の栽培などに励んでおられると伺っております。小学生のときからご関心をお持ちだったトンボ類の生息環境の調査は、とくに熱心に続けられています。高校に進学された今も、国立科学博物館が刊行した報告書(「赤坂御用地のトンボ類」国立科学博専報(39)2005年3月)をご覧になりながら、調査時に飛来していたトンボと現在見ることができるトンボの種類を確かめるなど、センサスを続けておられます。COVID-19の拡大により、赤坂御用地から外出しての調査が難しい状況がしばらく続きましたが、むしろ、身近な自然環境を見つめ直す機会を持たれ、そこに生きる虫や植物などの生物多様性の保全にも関心を広げられたようです。そのような場所に生息するトンボをはじめとする生き物の生息環境が良くなるよう、積極的に環境づくりに取り組んでおられます】(宮内庁ホームページより)

 余計なお世話だが、トンボ好きに適した大学はあるのだろうか? 入試で活かされるかも気になるところ。大学入試に詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司氏に聞いた。

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論文が高く評価された場合は東大推薦入試も