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あと、僕自身、ハーバード大学を卒業して間もなかったこともあり、「経済については一般の人よりも絶対に詳しいはず!」という過剰な自信を抱いてしまっていました。
でも僕はそんなことは知るよしもありませんでした。来る日も来る日も、「なんで?」という気持ちでいっぱいでした。悔しいし、悲しいし、とにかく苦しかった。
だって、毎日パンの耳を食べて、節約して必死に貯めたお金だったから。
こうなると、もう冷静ではいられません。
僕の頭には、ふとこんな考えがよぎりました。
「お金を払ってもいいから、この苦しみから解放されたい!」
そして僕は、シスコの株をすべて売却してしまいました。
あのときの損失はもう正確に覚えていませんが、300万円が80 万円になったくらいの感覚です。
■「もし売っていなければ…」の後悔
さらに僕に追い打ちをかけたのが、売り払ったシスコの株価が、その直後から値上がりしたことでした。
本当に悔しいですが、20年待てば、僕は損をすることはなかったのです。むしろ、少しは儲かった計算になります。
やっぱり長期投資をしておくべきでした。