また、思考しただけで満足し行動に移さなければ、何も変わらないし何も変えられないと思っています。そういう私も、さらに何か新しいことに挑戦しようと思い、この冬に音声プラットフォームのvoicy「ビジネス著者との対談ch~ここだけでは話していいですか?~山本大平/ダイペイ」を始めました。そのチャンネルでは、いろんな著者さんをお招きして、私自身もインプットとアウトプットをその対談中に現地現物で行う試みです。

 今の時代だとスマホ一つあれば挑戦できることも沢山あると思うので、ちょっとしたことでも何でもいいから「自分に変化点を与える」。分からない状態でもいいから「とりあえずやってみる」がこの質問への一つの答えではないでしょうか。そして「とりあえずやってみる」のマインドは、12個のボールの話とも繋がる話だと思っています。

――最後に、この『独立思考』をどんな人に手に取ってもらいたいですか?

 帯には「将来の不安を乗り越えるために『個の力』を今から磨こう。」と書かれています。20代の若い人から、40代、50代のミドル層・経営層まで、多くのビジネスパーソンの方々に、その「個の力」を磨くきっかけとして手に取っていただきたいですね。

 私の周りを見ても、「この先、ウチの会社は大丈夫かな?」「人生100年時代というけど、この先ずっと働いていけるかな?」など、将来の不安を抱えている人は年齢を問わず多いと感じています。その不安を少しでも取り除くには、「個の力」を磨くしかありません。そして、「個の力」を磨くチャンスは一人ひとりに平等に与えられているし、今日からでも取り組むことができます。

 その「個の力」を磨くためのきっかけを与えられるのであれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。

(構成/堀尾大悟)

山本大平
戦略コンサルタント/事業プロデューサー
F6 Design株式会社 代表取締役
2004年トヨタ自動車に入社。長らく新型車の開発業務に携わる。トヨタグループのデータ解析の大会で優勝経験を持つほか、副社長表彰、常務役員表彰を受賞。在籍時には推計約300億円の原価改善を達成。
その後TBSへ転職。日曜劇場、SASUKE、レコード大賞など、主に看板番組のプロモーション及びマーケティング戦略に従事。さらにアクセンチュアでのマネージャーの経験などを経て、経営コンサルティング会社F6 Design社を創業。
これまでにアコーディア・ゴルフ執行役員CMO、DMM.make AKIBA戦略顧問、BNGパートナーズCMO、SCENTMATIC株式会社 戦略顧問など、大手からベンチャーまで数多くの企業の要職を歴任/兼任中。
2021年に刊行された初著書『トヨタの会議は30分』(すばる舎)は10万部を突破。
趣味はアウトドア、野球。
大阪府出身、京大院卒。

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