『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
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■「節約も出来て、料理も上手くなる!」自炊で一石二鳥!

 たとえば、「朝はパン、昼はパスタ、夜は定食」という典型的なパターンだと、すべて外食にした場合、東京なら3000円近くかかってしまいます。(お酒やデリバリー代を足すともっとです)

 が、パンとパスタと定食くらいのメニューであれば、全部合わせて800~900円ぐらいで簡単に作れます。

 つまり、自炊にするだけで1日約2000円、1カ月で約6万円の節約チャンスです。

 最初は不慣れな料理で味はイマイチかもしれませんが、そのうちに慣れますから。

 僕が福井で英会話講師として就職したとき、初任給は20万円ほどでした。決して少なくないお給料だったと思います。

 しかし、奨学金の高速繰り上げ返済、経済的自立の早期達成のために、生活費を最低限まで切り詰めていました。

 そこで僕は、なるべく食費を抑えようとして、自炊をしていました

 日本は世界的に物価が高い国として有名だったので、当初は心配でした。

 でも実際は、食費はかなり安く抑えることができます。

 とくに助けられたのは、安いお惣菜やレトルト食品がたくさんあるスーパーマーケットです。焼きそばの麺は3玉入り100円程度。(なんと調味料の粉までつく!)これに安い豚肉とモヤシでも買っていけば、正味200円くらいで立派な食事です。

 さらに僕は、節約のために、とあるショッピングモールのパン屋さんにとてもお世話になりました。

 そのパン屋さんでは、サンドイッチを作るときに切り落とされるパンの耳をタダでもらえたのです。当時は、本当に毎日のようにもらっていました。

 パンの耳も、しょうゆや砂糖をつけて食べるとおいしいし、結構お腹を満たせます。

 すごく質素ですけど、奨学金の繰り上げ返済という夢と一緒にかみしめれば、いいご馳走になります。

 パンの耳に飽きたら、焼きそばを作ればいいしね。

 実は、ずっと後になって、お世話になったパン屋さんにお礼を伝えようと訪ねたことがあります。

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