ツイッターもうまく使えば悩みの解決に活用できる? ※写真はイメージです (c)GettyImages
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 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格した杉山奈津子さんも、今や小学生の男の子の母。日々子育てに奮闘する中でとり入れている心理テクニックや教育方法をお届けします。今回は「効率的な悩みの解決法」についてです。杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』も絶賛発売中です。ぜひご覧ください。

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 私は時間があるとき、たまにツイッターを見るのですが、そのたびに、「家庭や育児が大変すぎる」という悩みが世の中にはあふれすぎていると感じます。「自分はいったいどうしたらいいのだろうか」と抱え込んでいる悩みを、ツイートという形で不特定多数に向かって吐き出している人を多く見かけるのです。

 昔なら、こうした悩みをたった一人で思いつめて、誰にも言うことができずにいたでしょう。問題を大勢の人の前に提示することができ、重かった気持ちを少しでも解放することができるようになったのは、非常に素晴らしい進歩ではないかと思います。

 さらにツイッターでは、そのような悩みに対して、たくさんの親切な人がリプ(返信)をして、「そんな時はこうしたらよいのではないでしょうか」「こうしたら心が楽になるのではないでしょうか」といったアドバイスや経験談を返してあげている、というケースもよく見ます。

 実のところ、このように「他人」が誰かの問題に向き合うというのは、非常に理にかなっているのです。

■自分の問題と他人の問題で実験

 エバン・ポルマンと、カイル・J・エミックによる、次のような実験がそれを表しています。

 彼らは実験の被験者を、AチームとBチームに分けました。そしてAチームにこのような問題を出しました。

「ある囚人が高い塔から逃げようとしています。部屋の中にロープを見つけましたが、ロープは安全に地面に下りられる長さの半分しかありません。囚人は一体どのようにして降りればよいでしょうか」

 そしてBチームには、Aチームに出した問題の「ある囚人」のところを、「囚人であるあなたは」という表現に置き換えて問題を出しました。つまり、問題に向き合っているのは自分だと想定して、解決方法を考えてもらったのです。

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実験結果はAチームが優位。そのわけとは