杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつ病によりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など多数。最新刊は『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつ病によりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など多数。最新刊は『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat

 その結果、「ある囚人」というようにひとごととして考えたAチームは、66%の人がすぐに答えを導き出すことができました。しかし、「囚人であるあなたは」と「自分事」として考えさせられたBチームは、50%以下の人しか、すぐに問題に答えることができませんでした(ちなみにこの問題の答えは「ロープを縦に切って結び合わせる」です)。

 この実験の結果から、悩んでいる問題に対して、「自分自身のこと」と思い詰めて考えるよりも、客観的にひとごととして考えるほうが、頭が働いて答えを出しやすいということが分かりました。

 自分の中だけで問題をためこんで、ひとりぼっちで悩むのは苦しいものですし、答えを出すのはなかなか難しいのです。

■他人の意見を「あとくされなく」聞くこつ

 ですから、ツイッターのような場所で悩みを吐き出して(リアルな知り合いとのフォロー関係がない匿名アカウントがよいと思います)、他人に解決方法やアドバイスをもらってみるやり方は、かなり合理的な問題解決方法だといえます。 

 また、ツイッターに投稿する際は、文字を打って文章を書くことになります。つまり、頭の中にあるモヤモヤを言葉にすることになるため、一度自分と切り離して、少しだけ客観的に、頭の中を整理することができます。

  ツイッターの中には、悩みに寄り添ってくれる人もたくさんいますが、わざと悪意をもって嫌な言葉をリプしてくる人もいます。そんなときのために、そういう人を見えなくするブロックという機能もあります。

 見ず知らずの他人からアドバイスをもらえるという仕組みは、あとくされもありません。自分の問題解決の助けになる意見だけを参考にすればいいのです。何より知らない誰かから、「自分もそうだよ」「大丈夫だよ」といった言葉をもらえると、一人で悩むよりも頼もしく感じますし、心があたたかくなるものです。匿名でできるツイッターは、育児や家庭についてなどの、周りに相談しにくい悩みを持っている人にしてみれば、もってこいのSNSではないでしょうか。

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