■飲み過ぎリセット術~「肝」のケア~

年末年始以外にも役立つ、飲みすぎ、二日酔い対策とは ※写真はイメージです
年末年始以外にも役立つ、飲みすぎ、二日酔い対策とは ※写真はイメージです

<二日酔い対策>

 中医学ではお酒を薬として使用する例もありますが、過剰な飲酒は体調を崩す要因に。「酒毒」となって、解毒の器官の肝臓に一番大きい負担をかけてしまいます。肝臓の働きを高め、素早く排出ができるように中医美容デトックス方法を取り入れましょう。なるべく酒毒が溜まらないよう心がけ、溜まってしまった酒毒は早めに排出することが大切です。

<症状別、お酒の選び方>

 肝機能低下、目の病気、高尿酸、赤い皮膚病などが気になる方、過度な飲酒によって身体に不調が現れる方は、種類にかかわらず飲酒を控えましょう。お酒の種類にも向き不向きがあります。以下の症状がみられる方は該当するお酒を控えたほうがいいでしょう。

●冷え症、瀕尿の方、慢性鼻炎:ビール
●むくみやすい、喉に痰が溜まりやすい、肥満傾向:冷酒
●冷え症、むくみ、舌が大きく歯の痕がつく:水割り
●赤い顔、ニキビ、のぼせ:お湯割り
●動悸、痔、目の充血、出血傾向:ウイスキー、白酒(パイチュウ)
●動悸、糖尿、皮膚のかゆみ:ワイン

<二日酔い予防法>

 飲む前に、お湯や温かいお茶を1杯飲む(特に麦茶、プーアール茶)。飲んでいる時は、酒毒の排出を早める食材を一緒に摂るのがおすすめです。
酒毒の排出を早める食材:苦瓜、白菜、大根、緑豆 野菜の煮物 など

<二日酔い回復法>

 酒毒を排出する“解毒食材”を積極的に摂り、早めに体調を回復させましょう。
解毒食材:しょうが、大根おろし、しそ、梨、柿 など
おすすめ生薬:葛、五行草、田七人参(でんしちにんじん)、雲芝(れいし)、チャガ、鬱金(ウコン)、黄連 など ※日本で、鬱金は「姜黄(きょうおう)」のことを指す場合がありますが、ここでの鬱金は姜黄ではありません。

■二日酔い解消のツボマッサージ

二日酔い解消のツボマッサージ
二日酔い解消のツボマッサージ

●吐き気、不眠、めまい、胃痛 などに
内関(ないかん):手首から肘に向かって指3本分置いたところ。指をツボに当て押す。

●嘔吐、胃痛、お腹の張り などに
中かん:へそから指5本分上

●むくみ、嘔吐、胃腸の症状 などに
足三里(あしさんり):膝頭の外側の下にできるくぼみから指4本下

監修:楊 暁波 先生(中医学講師)

監修:楊 暁波先生(中医学講師)不妊カウンセラー。毛髪診断士。1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など
監修:楊 暁波先生(中医学講師)不妊カウンセラー。毛髪診断士。1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など

本記事は、イスクラ産業株式会社監修の中医学情報サイト「COCOKARA中医学」より、一部改変して転載しました

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