■年齢にかかわらず、早めに補聴器装用の検討を

 このように、聞こえにおける問題や耳鳴り症状に苦痛や不安を感じていたら、早めに補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科を受診することが大切です。とくに、聞こえによって日常生活に不便を感じていたら、年齢にかかわらず、補聴器を早めに検討することで、人と話す機会が増え、人生がより豊かに、よりよい生活が送れる可能性があります。

 また、補聴器をあきらめてしまった人、いまの補聴器の聞こえに満足していない人も再調整すれば聞こえが改善することもあります。あきらめずに近隣の補聴器専門外来でぜひ相談しましょう。

(文・石川美香子)

【取材した医師】
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院耳鼻咽喉科部長 柘植勇人 医師
大阪公立大学病院耳鼻いんこう科部長 角南貴司子 医師

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院耳鼻咽喉科部長 柘植勇人 医師
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院耳鼻咽喉科部長 柘植勇人 医師
大阪公立大学病院耳鼻いんこう科部長 角南貴司子 医師
大阪公立大学病院耳鼻いんこう科部長 角南貴司子 医師

「難聴・耳鳴り」についての詳しい治療法や医療機関の選び方、治療件数の多い医療機関のデータについては、2023年2月27日発売の週刊朝日ムック『手術数でわかる いい病院2023』をご覧ください。

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