先述した通り、バウアーは前回FAとなった2020年オフにNPB入りの可能性について言及している。当時は単なる“リップサービス”としても見られていたが、今後米国で契約のオファーがなければ、活躍の場を日本に求めてもおかしくない。

 バウアー以外で大物と呼べる去就未決定の選手はマイク・ムスターカス内野手(前レッズ/34歳)。ロイヤルズ時代の2017年に打率.272、38本塁打、85打点の好成績をマークするなど、メジャー12年間通算で1165安打、203本塁打、635打点をマークしている。しかし、実績はあるものの、ここ数年は低迷。現状、具体的に動いている球団などの情報もあまり出ておらず、このまま行けばマイナー契約の可能性もあるだろう。

 その他、野手ではメジャー9年間通算で902安打、174本塁打のルーグネッド・オドル内野手(前オリオールズ/29歳)、同825安打、108本塁打の実績を持つジャッキー・ブラッドリーJr.外野手(前ブルージェイズ/32歳)、同1042安打、173本塁打のコール・カルフーン外野手(前レンジャーズ/35歳)、オールスターに2度選出された経験を持つエルビス・アンドラス内野手(前ホワイトソックス/34歳)らがいまだFAの状況。

 投手では同63勝の先発右腕クリス・アーチャー(前ツインズ/34歳)、同131セーブの救援左腕ブラッド・ハンド(前フィリーズ/32歳)、オリオールズ在籍時の2016年に47セーブでタイトルを獲得したザック・ブリトン(前ヤンキース/35歳)、ダイヤモンドバックス時代の2018年にリーグ最多タイの34ホールドをマークしたアーチー・ブラッドリー(前エンゼルス/30歳)などが今季の所属チームがまだ決まっていない。

 また、日本でかつてプレーした選手でも所属チームが決まらない選手がいる。動向が気になるのはソフトバンクで2020年にプレーしたマット・ムーア(前レンジャーズ/33歳)だ。ムーアは昨季リリーフとして63試合に登板して防御率1.95と安定した投球を披露しており、オフにはレッドソックス、ヤンキースなどが興味を示していると報じられているが今のところ動きはない。

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