きょう午後6時半ごろ、日本の上空を国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」が通過します。東北から九州の広い範囲で、肉眼で見られるチャンス。気になるお天気はどうなるでしょうか?

時刻は午後6時半ごろ 見える方角は?

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設。(「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。)大きさはサッカー場くらいで、太陽電池パドルが取り付けられているためとても明るく、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
きょう10月4日は、日本の広い範囲で「きぼう」を見られるチャンス。(「きぼう」が見られると予想される経路は下の図を参照)。
JAXA・宇宙航空研究開発機構によると、時刻は午後6時半ごろ。東北から九州の広い範囲で最大仰角(仰角とは、地平線からの角度)が45度以上になるため、見やすいということです。北海道は最大仰角が低く、少し見つけづらいかもしれません。また、沖縄では今回は見ることが難しいでしょう。
見られる方角は、地域によって異なります。おもな地点で見られる方角をまとめました。
★福岡 午後6時30分ごろ 南東
★大阪 午後6時31分ごろ 南南東
★名古屋 午後6時32分ごろ ほぼ真上
★東京 午後6時32分ごろ 北北西
★仙台 午後6時33分ごろ 南

きぼうが見られると予想される経路((C) 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
きぼうが見られると予想される経路((C) 宇宙航空研究開発機構(JAXA))

見つけるときのポイントは?

明るい光がスーッと移動していくイメージで見えます。光が点滅したり、赤や青色の場合は飛行機ですので、お間違いなく。
金星や木星などの星よりも明るく見えますので、晴れていさえすれば、街中でも楽しむことができます。

気になるお天気は?

比較的スッキリと見られるのは、九州や四国・中国。近畿や東海は、多少雲が広がりますが、おおむね晴れる見込みです。
東北や北陸も雲が多いものの、見られるチャンスはあるでしょう。
一方、関東は夕方から雲が広がりやすく、南部では所々でにわか雨の可能性も。今回は難しいかもしれないですが、「きぼう」を持って空を見上げてみましょう。
各地とも、日が暮れるとヒンヤリしますので、観察の際は羽織るものを持ってお出かけくださいね。