コミュニケーションで悩む人にぜひ試してほしいのが、「ちょい足しことば」です。TBSアナウンサーとして活躍後、アナウンサーや有名企業などの重役から新入社員まで、さまざまなビジネスの現場でコミュニケーション法を伝授してきた今井登茂子さんが提案するのは、「いつも使っていることばに、ひとこと足すだけ」というシンプルな方法。新刊『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』でも紹介した簡単な「ちょい足しことば」とその効果を、本書から一部を抜粋・改編してお届けします。
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■知ってるのに、実は使えていない
突然ですが、「ちょい足し」と聞いて、あなたは何を思い出されたでしょうか。
テレビ番組などでよく見かけるカップラーメンやコンビニエンスストアで手に入る食品などに、何かをちょっと加えるだけで俄然おいしくなる「ちょい足しレシピ」を連想される方が多いかもしれません。
簡単で手間がかからないけれど、意外な効果がある。そんな場合に使われています。
私が提案する「ちょい足しことば」も、まさにそんなひとことです。
たとえば、こんなふうに使います。
【いつでもどうぞ】
Aさん:この資料、もう一度見て、またわからなければ聞いてもいいでしょうか。
Bさん:はい、かまいません。
というところを、
Bさん:はい、かまいません。いつでもどうぞ。
いかがですか? 「いつでもどうぞ」をちょい足しするだけで、相手の心理のハードルが下がる感じがしませんか?
【でも、うれしいです】
Aさん:これから清水さんと飲みに行くけど、藤井さんもどう?
Bさん:まだ仕事が残っていて……、すみません。
というところを
Bさん:まだ仕事が残っていて……、すみません。でも、うれしいです。
こちらも「でも、うれしいです」をちょい足しするだけで、相手に与える印象がガラリと変わります。
もしかしたら「こんなこと?」と感じられるかもしれませんが、実は、多くの方が普段使いできていないのです。こんなに簡単で、効果絶大なのに!
【↓声で聴くにはこちら↓】