『週末の熱中症スポット!ニュース』
九州・四国・中国・近畿が梅雨入りした今週。週末も蒸し暑さが続きますので、引き続き熱中症に注意してください。

週末(6月6日~7日)の熱中症傾向(6月4日11時発表)
週末(6月6日~7日)の熱中症傾向(6月4日11時発表)
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週末の熱中症ランク傾向

日本気象協会では、気象庁発表の日本各地の気温や湿度、その他気象予測を組み合わせて熱中症についての情報を発信しています。さらに、熱中症予防啓発のため、週末、特に熱中症のリスクが高くなる地域を「週末の熱中症スポット!ニュース」として発表します。
九州・四国・中国・近畿が梅雨入りしましたが、今後も蒸し暑い状態が続く見込みです。「週末の熱中症傾向」の図は、今週末の熱中症傾向について予測したものです。熱中症の危険度のランクは、北海道や東北、北陸、山陽などで注意、関東から九州にかけての広い範囲で警戒、沖縄では厳重警戒となっています。

全国の天気と熱中症ランク傾向について

各地の天気と熱中症ランクの傾向は次のようになっています。

週末(6月6~7日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月4日11時発表)
週末(6月6~7日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月4日11時発表)

今週末、特に熱中症への予防を強化したい地域は…

では、今週末特に熱中症への予防を強化したい地域はどこでしょうか?もちろん全国的に注意が必要ですが、今回ピックアップするのはこちらの地域です。
①近畿地方・大阪府
6月3日に梅雨入りしたとみられる近畿地方。この週末は気圧の谷や前線の影響で雲が広がりやすく、雨が降りやすい見込みです。最高気温は30℃前後で、湿度が高く蒸し暑いでしょう。このため、汗が蒸発しにくく、身体の熱を発散しにくい状態が続きます。熱中症に警戒しましょう。
②北陸地方・石川県
日曜日は最高気温が28℃まで上がり、7月中旬並みとなるでしょう。身体が暑さに慣れていないと、熱中症になる可能性が高いです。とくに屋外でのレジャーや農作業時などは、こまめな水分補給を行いましょう。
③中国地方・広島県
同じく6月3日に梅雨入りしたとみられる中国地方。週末は一旦日差しが戻りますが、湿った空気が流れ込み、蒸し暑くなるでしょう。最高気温は28℃の予想で、6月下旬並みとなる見込みです。室内でも風通しをよくして、身体から熱を発散させるような工夫を心がけましょう。

熱中症予防のポイント

雨が降ると少し涼しくなるので、熱中症予防についてはつい怠りがちになります。ただ、実は湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、熱中症になってしまう人もいるのです。気温が低いからと油断せずに、汗をかいたらこまめに着替えたり、通気性の良い服を着て過ごしましょう。
また、特に注意したいのは「梅雨の晴れ間」。しばらく雨が続いた後、急にカラッと晴れた日は、気温上昇に身体がついていけず、体調を崩す人が増えます。スポーツをしている方や、運動をする児童・学生の皆さんは、急に暑くなった日は特に注意し、短時間の軽めの運動から始めましょう。久しぶりの晴れにワクワクする日ほど、水分や塩分を意識的にとることが重要です。
日本気象協会は、熱中症予防啓発のため、「熱中症ゼロへ」プロジェクトを推進しています。なお、最新の熱中症情報は「tenki.jp」の熱中症情報ページでご確認ください。

熱中症予防のポイント
熱中症予防のポイント