1975年学習院高等科入学式に出席された浩宮さま(当時)。このころから未来の天皇への準備を始められた
1975年学習院高等科入学式に出席された浩宮さま(当時)。このころから未来の天皇への準備を始められた

 天皇への準備はいずれ学ぶのかもしれないが、難しいのは悠仁さまの学校生活のほうではないかと河西准教授は指摘する。

「一方で、難しいのは、学業との両立ですよね。学習院高等学校に通われているのではないので、学習院高等科からそのまま学習院大学に進学するのとは異なり、受験対策のような勉強もしなければならない。当たり前のことですが、大学は義務教育ではないので、当然、誰でも入れるわけではなく、受験をし不合格となる可能性もあるわけです。進学に向けての学業と、それにプラスしてやらなければならないことがあるとなると大変だというのは想像できます。また、天皇陛下の学生時代よりも、一般的にいまの生徒や大学生はやらなければならない課題が多いので、さらに忙しいと思います」(河西准教授)

 悠仁さまには進学に向けての学業、天皇への準備、そして、公務もある。もちろん、学業優先のため、昨年10月1日に伊勢神宮を参拝なさったときは、期末試験後のお休みの時期だった。筑波大学付属高校は2学期制で、前期の期末試験後のお休み、学校が言うところの「自宅学習期間」を利用されたそうだ。

「学校生活の合間に公務となると大変だと思いますが、現在の象徴天皇制というのは、特に平成以降、メディアなどによって『外』に公務を見せること、『外』で知ることが大事とされてきています。公務などを通じて、何をしているかを見せていくことで、その方の人となりだとか、象徴天皇に連なる皇族として、何をしているのか国民に示していくという意味もあるので、悠仁さまは、いままで以上にマルチにその行動を示していかなければならない立場ではあります」(河西准教授)

 昨年9月6日悠仁さまのお誕生日に際し発表された文書では、バドミントン部に所属され、学校生活以外では小学生のころから関心のあったトンボ類の生息環境調査も続けられているという。まもなく高校2年生になり、ますます忙しくなられることだろう。(AERAdot.編集部・太田裕子)

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