主に岩陰に潜んでいますので、漁もはえ縄や一本釣りであまり効率がよくありません。

 筆者は一度、クエの一本釣りの船に乗せていただいたことがあるのですが、まるで針金のような100号の釣り糸に結んだ巨大な釣り針に、胴長30センチはありそうなイカを丸掛けにした仕掛けを使い、ベテランの船頭さんの頭に入っているクエの棲み家を一つずつ丁寧に狙っていくという非常に手間のかかる漁でした。

 その日は1回だけ当たりがあり、物干し竿のような釣竿が一気に海に引き込まれたと思った数秒後、あの針金のような釣り糸がバチーン!と切れてしまいました。

 漁師さんいわく「今のは軽く40キロ以上はあるバケモン級やった。この程度の仕掛けじゃ歯が立たんわ」とのこと……。改めて、幻の高級魚と言われる理由に納得しました。

 そんな幻の超高級魚・クエですが、なんと今週金曜日から、全国のくら寿司で食べることができるんです。しかも、九州産の天然物で、脂の乗りも最高の15キロオーバーの魚体のみを厳選して提供します。

 そしてお寿司だけでなく、コラーゲンたっぷりのあら汁も、数量限定ですが提供します。

 色々と気が滅入るニュースが多い昨今ですが、この週末は、くら寿司で幻の超高級魚三昧といきませんか? 寿司カバーもついてますよ。

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○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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