◆胃腸ケアレシピ「サケの豆乳スープ」
嘔吐(おうと)や下痢は、胃腸の調子が悪い時のわかりやすい症状だが、食欲不振やおなら、ゲップ、おなかがずっと鳴っている……なども胃腸の不調のサイン。症状が軽く元気で食欲もある場合は、胃腸が働きすぎているということもある。消化しやすく、胃にやさしいごはんで調子を整えてあげるのがおすすめだ。
「サケの豆乳スープ」は、内臓を温めるサケと体をうるおす働きを持つ豆乳で、胃や腸を整えてくれる。粘膜を保護したり、腸内環境を整えたりする野菜を使ったおなかにやさしいスープだ。ポイントは、豆乳とみそを入れたら煮立てないこと。いずれも、少しずつでOKだ。
[材料]
サケの切り身/じゃがいも/大根/にんじん/白菜/ブロッコリー/豆乳/みそ/本葛粉
[作り方]
1 じゃがいも、大根、にんじん、白菜、小骨を取ったサケを食べやすい大きさに切る。鍋でブロッコリーをやわらかくなるまでゆでて、小房に分ける。
2 鍋にじゃがいも、大根、にんじんを入れ、ひたひたになるくらいまで水を入れて煮る。
3 2が煮えたら、白菜とサケを入れて煮る。
4 3が煮えたら、豆乳を入れ、みそを加えて溶かし、水溶き本葛粉でとろみをつける。
5 4にブロッコリーを加えて煮る。
◆肝臓ケアレシピ「タラのアクアパッツア」
肝臓は、体内の毒素や有害な物質を分解して無毒化し、栄養分を体の各器官が吸収しやすいよう変化させる臓器。エネルギー源となるブドウ糖をグリコーゲンの形で蓄えるほか、中性脂肪、ビタミンや鉄なども蓄えて、必要に応じて体内に送り出してくれる。正常に機能しなくなると、食欲不振や元気がなくなる、嘔吐、下痢などの症状があらわれる。食べた物はどんなものでも、肝臓で代謝・解毒されるので、働かせすぎないよう、食材や食事量を見直すか、何も食べさせずに肝臓を休ませる日を設けるのもひとつの方法だ。
「タラのアクアパッツア」の主な材料となるタラは、低脂肪なので肝臓への負担が少なく、肝機能を高めるタウリン、糖質や脂肪の代謝を促進するビタミンB群を含む食材。ビタミンCを含む野菜を一緒に取ることで、解毒作用も高まる。
[材料]
真ダラの切り身/ミニトマト/黄パプリカ/カリフラワー/ブロッコリー/マッシュルーム/EXVオリーブオイル/パセリ
[作り方]
1 ミニトマト、黄パプリカを食べやすい大きさに切り、カリフラワー、ブロッコリーを小房に分け、マッシュルームをスライスする。
2 フライパンに少量のオリーブオイルを引いて、小骨を取った真ダラを両面焼く(中まで火が通っていなくてもOK)。
3 2 に1 の野菜とマッシュルーム、水を加え、フタをして蒸し煮する。
4 3に火が通ったら、刻んだパセリを散らす。
(構成 生活・文化編集部 端 香里/写真 井出勇貴)