裁判資料には、
<詐欺罪で刑事告訴を検討、準備中>
と記されていた。
その告訴先の東京地検特捜部は今年1月19日、三浦容疑者の会社や自宅などを家宅捜索した。
「特捜部は、パソコンや契約書関連など多数のブツを押収していきました。なかでも銀行関連のものが多かったと思います。M社やK社は、投資したカネが何に使われたのか、本当に事業に使われたのか、きちんと開示しろとさかんに主張していました」(前出・トライベイキャピタル関係者)
三浦容疑者は、その民事訴訟では、STC3に残っていた残高は3万円程度で、トライベイキャピタルに約2千万円、その関連会社には5億円近い金額があったことを明かしている。
「三浦容疑者は、『STC3もトライベイキャピタルも関連会社も同一なので投資金額はしっかりと確保されている』と主張していた」(前出・トライベイキャピタル関係者)
M社がSTC3に入金した金額のうち、4億2千万円が太陽光発電事業への投資ではなく、トライベイキャピタルに移され、違う目的に使われた疑いがあることが業務上横領に当たると東京地検特捜部は判断したようだ。
1月に東京地検特捜部の家宅捜索が入った直後、妻の瑠麗氏はテレビのレギュラー番組の出演を見合わせていた。その後、ようやく活動を再開していた矢先の逮捕劇。
京都の業者は、
「三浦容疑者とはいろいろ話をしました。その中で妻があの有名な瑠麗氏であることがわかりました。瑠麗氏の夫というのは、大きな信用の一つとなってビジネスにつながっている」
と話す。
瑠麗氏はこれまで、自身が代表を務める「山猫総合研究所」のホームページで
<夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないこと>
とコメントし、三浦容疑者の会社経営にはタッチしていないとしていた。
だが、山猫総合研究所の所在地はトライベイキャピタルと同じビル。著作では、トライベイキャピタルの株は三浦容疑者と「折半で保有している」とも書いている。