三浦瑠麗氏
三浦瑠麗氏

 太陽光発電事業への出資をめぐり、詐欺容疑で告訴された投資会社「トライベイキャピタル」(東京都千代田区)の社長の三浦清志氏について、東京地検特捜部は3月7日、業務上横領容疑で逮捕した。三浦容疑者は、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫として知られている。弁護士を通じて容疑を否認するコメントを出している。

 逮捕容疑は、2019年10月、自らが代表社員を務める特別目的会社「STC3」からトライベイキャピタルに、3回にわたり計4億2千万円を送金させたというもの。

 三浦容疑者は、全国で太陽光発電事業への投資ファンドを組んで資金を募っており、STC3は兵庫県福崎町に太陽光発電施設を建設を計画していた。

 三浦容疑者は、2018年ころから土地や太陽光発電事業に関する許認可の取得などに動いていた。

 トライベイキャピタルの関係者がこう話す。

「STC3の計画していた土地は京都市の業者が大半を持っていました。それをトライベイキャピタルで買い、投資を募って開発し、太陽光発電の売電で得た収入がもうけになるという、この手の投資にはよくある手法です。大口の投資家も決まり、業者との話も進んでいたのですが途中で計画は頓挫した形になり、複数の訴訟を抱えるようになったのです」

 三浦容疑者と訴訟になったのは、京都市の業者や、大口の投資をした東京都の不動産会社M社とその関連のK社。

 裁判資料によると、M社やK社は2018年ころから、三浦容疑者にSTC3への投資を呼びかけられていた。M社は2019年6月に「兵庫県福崎太陽光発電プロジェクトに関する売買及び開発契約書」を結び、三浦容疑者側に計10億円を入金した。その後、三浦容疑者とM社、K社でさまざまなやりとりやカネの流れがあり、最終的な投資金額は約7億円となった。

 だが、京都市の業者とも許認可や土地売買についてトラブルとなり裁判沙汰に。とりわけ、福崎町住民の同意を得られなかったことなどが大きかったのだと訴訟の内容からうかがえる。そのため計画は進まず、法廷で争われることになった。

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瑠麗氏の夫というのは大きな信用の一つとしてビジネスに