不倫騒動中の東出昌大さんへのバッシングが過熱している。NHK「朝ドラ」ウォッチャーのコラムニスト・矢部万紀子が、「スカーレット」八郎との共通点と相違点を指摘する。
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八郎さんがとうとう出ていってしまった。まさか都内の家具付きマンスリーマンションに移っていったということはないはずだ。だって1969年だし、だって滋賀の信楽(しがらき)だし、それに24歳の女子との関係は踏みとどまったのだから……。
と、ついて来ていただけてますかー?
放送中の朝ドラ「スカーレット」の八郎と満身創痍の俳優・東出昌大さん(32)を重ねてみた。共通点が多く、相違点も多い。順を追って説明していく。
まずはざっくりと「スカーレット」の話から。ヒロインは川原喜美子(戸田恵梨香)、八郎はその夫(松下洸平)で共に陶芸家。そこにやってきたのが弟子の松永三津(黒島結菜)。
世間的には受賞歴のある八郎の名が通っているが、八郎は喜美子に自分にはない天才性を見ている。そこから、八郎と三津の微妙な展開が始まる。詳細は省くが、台詞を少しだけ。
三津が八郎に、恋人と別れた理由を語る。「才能のある人は無意識に人を傷つけます。耐えられなくなって、別れました」
個展の作品づくりに行き詰まった八郎が、三津に思わずつぶやく。「喜美子の隣におるのは、しんどいな」
そもそも東出さんが、妻の杏さん(33)と結婚したきっかけは朝ドラだ。2013年スタートの「ごちそうさん」で、ヒロイン杏さんの相手役に抜擢されたのがほぼ無名の新人、東出さん。
朝ドラウォッチャー(あ、私です)としては東出さんの素人っぽい演技が印象深く、放送終了翌年の結婚には「やるなー」と感心した。彼の演技力も評価され、映画やドラマで次々主演するように。が、やはりハリウッドスターを父にもつ「先輩女優」との暮らし。「杏の隣におるのは、しんどいな」だったのかもしれない。
ここまでが東出さんと八郎さんとの共通点(東出さんに優しめバージョン)。で、ここからが相違点。八郎と三津の微妙な展開を、即物的に説明する。