箱根駅伝は2019年5月、世界陸連が顕著な実績を残した先人や競技会をたたえる「ヘリテージ(遺産)プラーク(飾り額)」に選ばれた/2019年1月2日、東京・大手町(写真:月刊陸上競技)
箱根駅伝は2019年5月、世界陸連が顕著な実績を残した先人や競技会をたたえる「ヘリテージ(遺産)プラーク(飾り額)」に選ばれた/2019年1月2日、東京・大手町(写真:月刊陸上競技)
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2005年開館の箱根駅伝ミュージアム。18年の入館者数は7万人を突破。ミュージアムショップも併設、応援メッセージボードには、来館者から各出場校への激励のメッセージがびっしり飾られている(撮影/編集部・小柳暁子)
2005年開館の箱根駅伝ミュージアム。18年の入館者数は7万人を突破。ミュージアムショップも併設、応援メッセージボードには、来館者から各出場校への激励のメッセージがびっしり飾られている(撮影/編集部・小柳暁子)
箱根駅伝コース・高低差マップ【1】(AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号より)
箱根駅伝コース・高低差マップ【1】(AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号より)
箱根駅伝コース・高低差マップ【2】(AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号より)
箱根駅伝コース・高低差マップ【2】(AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号より)

 毎年多くのドラマを生み、駅伝ファンを魅了する正月の風物詩・箱根駅伝。五輪イヤーとなる2020年の箱根駅伝で注目すべき点のひとつが、新興勢力と古豪との激突だ。AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号では今大会の注目大学を紹介した。

【箱根駅伝コース・高低差マップ】

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 新年の清新な空気の中、風光明媚な東海道を母校の名が刺繍された襷(たすき)をまとい、ひた走る若人たち。難しいルールはない上、総合順位以外にも箱根駅伝には見どころが実に多い。区間賞は。シード権争いは。ごぼう抜きはあるのか。「山の神」は降臨するのか……。

 強者にだけではなく、すべての走者にドラマが用意されている。それが箱根駅伝の魅力だ。

 往路フィニッシュ地点のすぐ横にある箱根駅伝ミュージアム。数々の名勝負を見守ってきた勝俣真理子館長は、箱根駅伝の魅力をこう語る。

「やっぱり学生さんが一生懸命に走る、一人じゃなく襷をつなぐという魅力じゃないでしょうか。今年ラグビーでワンチームという言葉がありましたが、まさに駅伝もワンチームですよね」

 1920年の第1回大会から今日までの名場面が展示されたゾーンでは、未舗装の道を走る選手の写真が飾ってある。選手ははちまきにマラソン足袋、伴走者は自転車だ。出場校のユニホームや襷も展示され、箱根駅伝の中継映像を見ることができるブースからは実況アナウンサーの名調子が聞こえてくる。

 展示スペースの天井からは、出場校の名前が入った垂れ幕が出場順に下がっている。入り口の垂れ幕は東京高等師範学校(現・筑波大学)、明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学。第1回大会に出場した4校は、尊敬の念を込めて「オリジナル4」と呼ばれる。

 第96回箱根駅伝の出場校は、東海大学、青山学院大学、東洋大学、駒澤大学、帝京大学、法政大学、國學院大学、順天堂大学、拓殖大学、中央学院大学(以上、シード権獲得校)、東京国際大学、神奈川大学、日本体育大学、明治大学、創価大学、筑波大学、日本大学、国士舘大学、早稲田大学、中央大学(以上、予選会通過校)。そして関東学生連合チームだ。

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