「歯磨きという『動作』があるだけで血圧は上がる。鼻血も血圧を上げます。血圧とは『おまけ』なんです。高血圧だから不調になるのではなく、鼻血などの不調に高血圧がついてくる。頭痛もめまいも鼻詰まりも血圧を上げる要因になります」(渡辺医師)
興味深かったのは飲酒の影響だ。2人とも1晩目はお酒を抜き、2晩目は飲酒してみたが、(1)飲み始めて30分後くらいから血圧が下がり始め、(2)飲酒後の睡眠中には前日よりも血圧が下がり、(3)翌朝起きたときの血圧は前日よりも高いという「飲酒と血圧のセオリー」通りの結果となった。
職場だけで血圧が上がる「職場高血圧」は2人ともに見られなかったが、そのときどきの気持ちや行動が見事に血圧にあらわれていた。(編集部・小長光哲郎)
※AERA 2019年12月23日号