そこで、エクセル表にタスク管理のシートを作り、開始時刻と終了時刻を入力し、一つずつ仕上げていくようにした。
また、途中で他のことに目が向かないよう、周りの環境も「シングルタスク向き」にしているという。机の上にはそのときの仕事で使うものしか置かず、別の仕事は意識の外へ。スマートフォンは通知を切って手の届かない場所に置く。パソコンの画面は今やっている仕事以外に気が散らないよう、余計なウィンドーを閉じ、アイコンも減らしているという。本のタイトルが見えると気が散るので本棚は使わず、クローゼットに入れて扉を閉める徹底ぶりだ。
作業中はメールの通知を切り、1日に2~3回時間を決めてまとめて返信している。
「本当はメールが来たらすぐ返信すればいいのでしょうが、それでは他の仕事に集中できない。その代わり、読んだものはそのままにせず、すぐに返信しています」
複数業務をこなす必要のある人は、ぜひ参考にしたい。
(編集部・川口穣)
※AERA 2019年11月11日号

