“スマホ老眼”の症状が見られた30代男性は、老眼鏡を作らなかった。老眼に限らず、「眼鏡をかけるとさらに視力が落ちるのではないか」と思い、ギリギリまで眼鏡をかけない人は多い。平松医師はこうアドバイスする。

「老眼鏡をかけたからといって、老眼が進むことはありません。反対に、よく見えないのに眼鏡を使わず我慢していると、毛様体筋の緊張状態が続いて目にさらなる負担をかけることになり、視力低下が進みます」

 また、老眼鏡をかけて遠くをみると視界がぼやけるが、これは「雲霧法」といい、疲れ目や視力低下を予防する効果があると平松医師は話す。

「あえて目のピント合わせをしない時間をつくることで、目の緊張をほどきます。2メートル以上先を3~10分程度見るとよいでしょう」

 100円ショップなどで購入できる+1~+2程度の老眼鏡でも同様の効果があるという。(ライター・谷わこ)

AERA 2019年10月21日号より抜粋

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