中途採用でのSNS経由のスカウトは活発だが、新卒ではまだまだ普及していない。そんな中、メルカリからスカウトを受けて採用された人がいる。AERA 2019年9月30日号では、AIエンジニアの松岡玲音(れいん)さんにインタビュー。どんなプロセスで入社したのか。
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昨年までマサチューセッツ工科大でロボットAIの研究をしていて、ツイッターに一時帰国することを投稿したら、その日のうちにメルカリのAIエンジニアから「六本木でご飯を食べませんか」とDM(ダイレクトメッセージ)がきました。もともと相互フォローではありましたが、もちろん面識はなし。研究に飽きを感じていて、就職も視野に入れていた時期なので会うことにしました。
SNS経由のスカウトに不安はありませんでした。会社を探したり、面倒な応募プロセスを踏む必要もない。それに、企業側から興味があると言ってもらえるのは、やっぱり悪い気はしません。ただ、スカウトと言っても技術課題や面接はあるので、不採用になる可能性もある。そこは他の応募者と変わらないと思います。内定をもらって、今年の1月からAIエンジニアとして働いています。
採用側にもメリットはあると思っていて、他社に先んじて優秀な人材にアプローチすることができる。新卒採用でも同じで、いち早く学生の心に留まることができます。最近では発信力のある学生も増えているので、SNS経由のスカウトは新卒でも増えるのではと思っています。(構成/編集部・福井しほ)
※AERA 2019年9月30日号