メルカリAIエンジニアの松岡玲音(れいん)さん(27)。東京大学薬学部を卒業後、漫画『宇宙兄弟』に憧れ、米パデュー大学で宇宙工学を専攻。マサチューセッツ工科大学に転学し、ロボットAIを研究。その後、中退し、現職(撮影/写真部・掛祥葉子)
メルカリAIエンジニアの松岡玲音(れいん)さん(27)。東京大学薬学部を卒業後、漫画『宇宙兄弟』に憧れ、米パデュー大学で宇宙工学を専攻。マサチューセッツ工科大学に転学し、ロボットAIを研究。その後、中退し、現職(撮影/写真部・掛祥葉子)
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 中途採用でのSNS経由のスカウトは活発だが、新卒ではまだまだ普及していない。そんな中、メルカリからスカウトを受けて採用された人がいる。AERA 2019年9月30日号では、AIエンジニアの松岡玲音(れいん)さんにインタビュー。どんなプロセスで入社したのか。

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 昨年までマサチューセッツ工科大でロボットAIの研究をしていて、ツイッターに一時帰国することを投稿したら、その日のうちにメルカリのAIエンジニアから「六本木でご飯を食べませんか」とDM(ダイレクトメッセージ)がきました。もともと相互フォローではありましたが、もちろん面識はなし。研究に飽きを感じていて、就職も視野に入れていた時期なので会うことにしました。

 SNS経由のスカウトに不安はありませんでした。会社を探したり、面倒な応募プロセスを踏む必要もない。それに、企業側から興味があると言ってもらえるのは、やっぱり悪い気はしません。ただ、スカウトと言っても技術課題や面接はあるので、不採用になる可能性もある。そこは他の応募者と変わらないと思います。内定をもらって、今年の1月からAIエンジニアとして働いています。

 採用側にもメリットはあると思っていて、他社に先んじて優秀な人材にアプローチすることができる。新卒採用でも同じで、いち早く学生の心に留まることができます。最近では発信力のある学生も増えているので、SNS経由のスカウトは新卒でも増えるのではと思っています。(構成/編集部・福井しほ)

AERA 2019年9月30日号