「かつては、できちゃった結婚というと若い人が順番を間違えたというイメージもありましたが、現代は不妊治療が大きな社会的課題になっています。結婚を本気で考える相手となら、順番は気にしなくていいという概念もできています。まして、代々政治家の家系である小泉家に嫁ぐということは、お子さんへの期待が大きい。クリステルさんの年齢を考えると、もしお子さんができなければ相当なプレッシャーにもなる。お二人の立場を考えれば、“ダブルおめでた”は非常に喜ばしいことです」
今回の結婚が、「政治家・小泉進次郎」大躍進のきっかけになるという見方も強い。前出の松田さんは言う。
「子どもが生まれたことで、教育などを振興する文部科学大臣への抜擢や、五輪担当大臣となって二人で五輪を盛り上げる、なんてこともあるかもしれません。このタイミングで大臣を経験して、キャリアを一段、二段積み上げる可能性は十分ある」
牛窪さんは、二人の結婚は消費喚起にもつながると予測する。実際、クリステルさんが結婚報告時に着ていた「ヨーコ チャン」のワンピースは、「結婚できるワンピース」としてネット上で話題になり、問い合わせが殺到しているという。
「赤ちゃんが生まれた際には、英国のウィリアム王子とキャサリン妃のように、病院前でコメントをする可能性もあります。その後も、ベビーカーはマクラーレンなのか、おくるみや哺乳瓶はどこのブランドなのか。そういったことにも注目が集まるでしょう」(牛窪さん)
ワイドショーや週刊誌では、早くもクリステルさんを「未来のファーストレディー」とする声も上がっている。二人に寄せられる期待はまるでロイヤルファミリー級だ。
クリステルさんの出産は年明けを予定。東京五輪を前に、“第2の小泉劇場”が開幕した。(編集部・福井しほ)
※AERA2019年8月26日号掲載