「ARASHI EXHIBITION JOURNEY 嵐を旅する展覧会」が開催中だ。メンバー自ら考えた数々の展示とそこに込めた思いについて、嵐の5人が語ってくれた。「ファンを驚かせたい」。そんな気持ちが詰まっているという。
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「20周年のタイミングでなければできなかったかもしれない」
7月1日からスタートした、「ARASHI EXHIBITION JOURNEY 嵐を旅する展覧会」のオープニングの囲み会見で、嵐のメンバーは何度もそう口にした。櫻井翔さん(37)は言う。
「10年までの蓄積では、ここまでの展示はできなかったと思う」
嵐がグループとして展覧会をするのは、1999年のデビュー以来、初めてのこと。昨秋から半年以上をかけ、打ち合わせや準備を重ねてきた。今年に入ってからはこの展覧会のためにロサンゼルスで撮影をし、現地では最新技術を駆使した展示の下見もしたという。
コンセプトは「嵐の20年間をみんなで“旅していく”展覧会」。忙しい日々の合間を縫って、番組収録の休憩時間などにも打ち合わせを行い、メンバー自ら一から作り上げていった。
「今まで見ることができなかった素の部分だったり、裏の部分だったり。そこを楽しんでいただけたら」(松本潤さん、35)
「嵐史上、すごくメジャーな『これわかる!』というものもあれば、きっとコアなファンの方でも、『なんじゃこりゃ』というものもある。見せるのに値しないようなものまで入っているので(笑)」(相葉雅紀さん、36)
メンバー全員で箱根旅行に行った際、ゲームセンターで二宮和也さん(36)が取ったという犬のぬいぐるみもある。
「福袋を買って、ワクワクするのだけれど、必ず一つ『絶対にいらない』と思うものが入っていますよね。そんな感じですかね」(二宮さん)
展覧会を巡ってみると、最先端技術と手作り感満載の温かさが絶妙に交じり合っていた。
旅の始まりは、最新技術を駆使したアトラクションのような360度メンバーとの映像に囲まれるバーチャル空間へ。とにかく彼らが近く、一緒に過ごして会話をしているようで、自然と笑顔になってしまう。「体感」という言葉がしっくりくる、唯一無二の体験だ。