歩くことは健康によいとわかっていても、なかなか続けることは難しい。歩くと得するサービスも活用してモチベーションを高めよう。
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ただ「歩こう」と言われてもそう簡単には続かない。現在は歩数に応じて特典が得られるさまざまなアプリやサービスが登場しており、せっかくだからこちらも活用して、モチベーションアップにつなげたい。無料で登録できるものも多い。
「あるく、おとく。」──。
こんなキャッチコピーを掲げ、日本コカ・コーラが18年4月からスタートさせた「Coke ON ウォーク」は、スタンプが15個たまると1本分のドリンクチケットが得られ、対応自販機で入手できる。スマホにダウンロードしたアプリに1日当たりの歩数目標を設定し、1週間の歩数目標や累計歩数の目標を達成するごとに、デジタルスタンプが刻印されるのだ。
アプリを企画開発した、同社プロダクトマーケティング本部IMCiマーケティングシニアマネージャーの宇川有人(うかわありひと)さんは言う。
「ただ歩き続けるのは大変ですが、特典が得られることによって、健康習慣づくりのツールとしてもご愛用いただけると考えました。歩くだけでお得というわかりやすさが受けているのだと思います」
企業側は購買履歴をアプリのサービス改善やキャンペーン企画に生かし、自販機での販売促進を図ることができる。サービス開始から1年強で、参加者は約400万人。アプリのダウンロード数は1400万を超え、利用者は20代から50代と幅広く、若い女性が増えているという。
4月からCoke ON ウォークをダウンロードしている会社員の男性(40)は言う。
「もともとあまり歩かない方でしたが、歩くだけでジュースをもらえると思うと、つい歩いてしまいます。階段を見ると、パブロフの犬のように反応するようになりました(笑)」
東京海上日動あんしん生命が17年8月に発売を開始した「あるく保険」も、アプリを使ったお得なサービスだ。