「いろんな仲間の声が上に届きやすい仕組みを作れば、会社のベネフィットになるんじゃないかな……と考えました」

 ユーグレナでの活動を通じ、「話を聞いてくれる大人がいる」と感じた。“どうせわかってくれない”と対立するのではなく、こちらから歩み寄り、連携して世の中を変えていきたい。

 ここで「自身が政治家になるという道もあるのでは?」と質問した。答えはこうだ。

「私の周りに『政治家になればいいのに』と思う人がたくさんいます。そんな人たちの意見が政治へ届くシステムを作ることに、今の私は惹かれています。政治家のみなさんの本当の気持ちは、報道だけではわかりません。だからこそ実際に政治家の方々と話す機会を設けることが大切だと信じています」

■川崎レナさんの2023’s My Trend

Person:オータム・ペルティエさん

カナダの先住民アニシナベ族の環境活動家、18歳。「自分のアイデンティティーに誇りを持っている方。こういう人が輝ける仕組みづくりを2023年もしていきたい」

Book:『おいしいごはんが食べられますように』

作家、高瀬隼子(じゅんこ)さんの第167回芥川賞受賞作。「ディープな描写が秀逸。さまざまなマイノリティー、人間関係で苦しんでいる人は特に読んでほしい」

Company:株式会社PoliPoli

環境省などの官公庁等にデジタルプラットフォームで政策提言する会社。「政治・行政と国民が政策を共に創るという方向性に共感する人は増えると思う」

(ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

AERA 2023年1月2日号-9日合併号

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