あとは住んでいる場所も関係しているかもしれません。お住まいは東京とのことですが、東京って若い人基準でエネルギッシュな街。時間の流れが速いから、自分に相談してくれる相手がいても、すぐに次にいっちゃう。そこに寂しさもあるような気がします。
そういうときは時間の流れが違うところに行ってみるのもオススメです。僕も今年のお正月に浅草とか門前仲町に行ったんですが、満たされましたね。若いときは全然その魅力がわからなかったけど。
そして、ぜひ生活の中のどこかで「余計なお節介屋さん」をやってみてください。
子どもたちにご飯を作るボランティアとか、いいんじゃないでしょうか。
「ふるまう」っていう時間があると元気になれます。相談者の方も本当はふるまいたいんだけど、おそらくいまの環境や年齢から「私がしゃしゃり出ていいのかしら」と思ってしまっているのでは。
だからアドバイスは、「どうぞしゃしゃり出てください」(笑)。そのおにぎり、食べたがっている人はたくさんいると思いますよ。
※AERA 2019年4月15日号