宝くじを買ったときに想像すること、それは「もし1億円が当たったらしたいこと」。マンションを買いたい、高級車に乗り換えたい、まずは貯金をして使い道をじっくり考える……。そんな期待を軽く裏切る、抽せん会のライブ中継と当せん番号決定の記事。
2004年からホラー漫画家として「HONKOWA‐ほんとにあった怖い話」に執筆している伊藤三巳華さんが、“金運スピ散歩”と称してご利益のあるスポットを訪れ、「金運」について徹底調査しました。
「金運吉日」に全国の有名金運スポットを参拝し、何と毎回自腹で宝くじも購入。その結果は、いかに? 新刊『金運スピ散歩』(朝日新聞出版)から抜粋・改編し、取材の裏話を紹介します。
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■宝くじ1等前後賞に当選した人は、ある共通点が!?
福岡県にある「南蔵院」をご存じだろうか。
そこには、宝くじで一等前後賞を当選した林覚乗住職がいる。しかも、林住職は宝くじを当てた後も、高額当選を何度も果たしているという。
『金運スピ散歩』の一番目の取材先にこの寺院を選んだのは、住職にこう聞きたかったからだと伊藤さんは話す。「なぜ、当たるんですか?」と。
「霊感があることから、普段は勝手に人を視たりはしないのですが、初めてお会いした林ご住職の肩から太陽のように明るい発光体が視えたのには驚きました」
もっと驚いたことがある。宝くじが当たった人には“共通点がある”と林住職から教えられたことだ。
「事故に遭遇している方が多いのだそうです。林ご住職も当選の2週間前に事故に遭っていたのだと話してくださいました。そんなご住職が一番大切にしていることは、“小さいことでも一日一善行うこと”。ご住職は、当選金で寄付をしたり社会奉仕したりしています。実際にお会いして、ご住職にお金が集まってきていることを納得しました」
林住職の教えを聞き、宝くじに当たる気分になった伊藤さん。次に、福岡の神社をお参り先に選んだ。そこで気づいたのは、神社にいる存在が考える「金運」のことだそう。それからは、お参りをする神社に「金運って何でしょう?」と心の中で聞いて、視るようにしてみた。