「時間短縮は利用者にとっての所要時間短縮というメリットだけでなく、運行する鉄道側にもメリットがある。車両の運用効率が増すことになる」(同)

 例えば、片道30分、往復1時間という路線を双方向で10分おきに運行する場合、1時間後には最初に出発した編成が戻ってくる。そのため必要となる編成は上り6本、下り6本の計12本。それを同じ区間を5分短縮し片道25分を実現すれば、50分で戻ってくることが可能となり、上下とも1本ずつ減らし計10本でまかなえることになる。

「高額な鉄道車両の購入、維持を考えると大きなメリットになるはずです。スピードアップしても消費電力が変わらないとすれば、電力費も軽減される」(同)

 4位の「京阪神地区の『新快速』に有料座席サービス『Aシート』誕生」は、JR神戸・京都・琵琶湖線の新快速に追加500円で座れる座席「Aシート」を導入するもの。関西でも広がる「脱痛勤」として注目される。(編集部・野村昌二)

AERA 2019年3月18日号より抜粋

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