

「ホーム・アローン」や「ハリー・ポッター」で知られるコロンバス監督が、初のNetflix作品をプロデュースした。新しいメディアで、新しいサンタクロース像の創作に挑んだ理由とは。
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サンタクロースといえば、真っ白なあごひげにぷっくりおなかのおじいちゃんを思い浮かべる人が大半だろう。でも、現在配信中のNetflix(ネットフリックス)のオリジナル映画「クリスマス・クロニクル」を見たら、そんなサンタのイメージが変わるかもしれない。
物語はサンタに会ってみたいと願う兄妹が体験する、一夜限りの大冒険を描いたクリスマスファンタジーだ。
「一番やりたかったことは、ショッピングモールにいるような典型的なサンタクロースではなく、新しい世代に向けた新しいサンタクロースを描くこと。一晩に何十億個ものプレゼントを届けられるスーパーヒーローのような、強い山男のようなサンタクロースを作りたかった」
と話すのは、大ヒット映画を次々に世に送り出してきたクリス・コロンバス(60)。今回はプロデューサーとして参加した。サンタクロース役は脚本でカート・ラッセルを当て書きした。
「ラッセルはどんなプロジェクトでもすぐに『イエス』と言わないのに、オファーしたらすぐに『イエス』の返事が来たんです。あとで聞いたら、『僕のキャリアで三つの重要な役は、(「ニューヨーク1997」などの主人公)スネーク・プリスキンと(「ザ・シンガー」の)エルビス・プレスリーとサンタクロースだ』と真顔で言われました(笑)」
クリスマスイブの夜。母親が仕事で家を空けたため、サンタクロース(ラッセル)の存在を信じる10歳のケイト(ダービー・キャンプ)は、妹をからかってばかりの兄テディ(ジュダ・ルイス)と2人だけで過ごすことに。サンタの姿をビデオカメラに収めようと計画した2人は寝入ってしまうが、鈴の音に跳び起きると本当にサンタが! 兄妹はこっそりソリに乗り込むがサンタに見つかってしまい、ソリはシカゴ市街に墜落。プレゼントは投げ出され、トナカイたちまで行方不明になってしまう。果たして、サンタは世界中の子どもたちにプレゼントを届けられるのか……。