中園:そういう方の血が流れていること、意識されますか?
西郷:子どもの頃は全く意識していなかったんです。20歳前、喧嘩をして顔を腫らして帰った時に母親から「新聞に名前が載りますよ」と諭されて、意識するようになりました。
中園:それまで喧嘩は多くなさっていた?
西郷:高校生の時はお互いの高校を背負って喧嘩していました。いまは先に手を出したら負けですが、当時は喧嘩両成敗だったから、先手必勝でしたね(笑)。
中園:大河の1話目、喧嘩のシーンが多くて。薩摩は人口の4分の1が侍だったんですものね。隆文さんは焼酎のプロデュースもされていると伺いました。
西郷:焼酎が好きなんです。福岡県朝倉市の酒蔵が昨年の豪雨で被災して困っていると聞いて。アルコール度数35.3度の「Saigosan」と通常の25度の「Arikanasan」の2本に、私の器をセットにしました。
中園:私もお酒は大好きです。そのふたつを割って飲んだら、「菊次郎さん」ですね!
西郷:ははは、いいですね。
(編集部・熊澤志保)
※AERA 2018年12月10日号