(4)支払える限度を見積もっておく。ピーク時に苦しくなりそうなら、事前の備え方を検討する。
備え方はさまざまある。妻の働き方を考え直す、住宅購入がまだなら想定より低価格の物件を探す、購入済みなら積極的に繰り上げ返済をして、月々の返済額を減らしておくなど。
「お勧めなのが、子どもが小さいうちにピーク時の教育費をためておくことです。本来、子どもが小学校を卒業する12歳頃までは、教育費やレジャー交際費などがあまりかからず、貯蓄しやすい時期。大学入学までに、子ども1人あたり300万円は用意したいものです」(氏家さん)
また予算計画を立てる際には、鉄則があるとも。
「一つ目は、最初にゴール、つまり最終学歴から決めること。二つ目は、兄弟姉妹に平等にお金を用意すること。三つ目は、想定外の支出を覚悟し、余裕をもって実行できる計画にすること」(同)
留学や浪人など、教育に想定外はつきもの。余裕を持つことができないという場合は、私立を公立にするなど、教育方針から見直すことが大事だという。(ライター・宮本恵理子)
※AERA 2018年10月29日号より抜粋