家を購入する際、ほとんどの人が検討する住宅ローン。借りるなら変動金利か、固定金利か? そもそもどこで借りるのが一番「得」なのか。住宅ローン最新事情を徹底リポートする。
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巷では「金利の低い今は変動で借りておいて、金利が上がりそうになったら固定金利に切り替える」といった“住宅ローン指南”が幅を利かせている。
「実際にそこまで機敏に動ける方は少ないのでは。変動で借りた場合は、有利な条件で固定金利に借り換えられると思わないほうがいい」(横浜FP事務所の平野雅章さん)
借り換えの手続きは、意外に煩雑。時間に余裕がある人でないとこまめな借り換えは無理だ。
変動から固定への乗り換えが難しい以上、最初の「変動か?固定か?」の選択は慎重に。
「変動金利の場合、5年に1度、毎月の支払額も見直されます。お子さんがいる家庭では、教育費が家計を圧迫する時期が前もってわかる。そこで、金利の上昇を想定し、毎月の支払額が増えた場合、手元にお金がどの程度残るかがわかるキャッシュフロー表を作り、本当に完済まで変動金利でも大丈夫かを確認してもらいます」(同)
変動か、固定かの決め手としては、年収に対する返済額の割合を示す「返済負担率」が重要になるという。
「ローンの返済だけでなく、毎月の管理費や駐車場代、固定資産税などマイホームの維持にかかる費用すべてを住宅コストと考えましょう。不動産会社はローン返済額だけの試算を出してきがちなので安く見えますが、そこが落とし穴です」(同)
ローンの返済負担率は、教育費がかかる子どもの数で判断。