大学4年生になった愛子さまが、美しく、輝きを増していらっしゃることに、つげさんは続けてこう分析する。
「周りの人の幸せや楽しそうなことに対して、自分自身も共感して笑顔になれるのは、愛子さまの美しさの源泉なのだと思います。そんな心の処し方を自然と身につけていらっしゃるのを今回改めて感じました」
愛子さまの内面の美しさに磨きがかかったのには、ご両親である天皇陛下と雅子さまとの関わりは大きいのではないかという。
「御料牧場の天皇陛下と雅子さまのごっつんこは、普段のご一家のお姿もこんな感じなんだろうなと思えた瞬間でしたね。これまで天皇ご一家と交流のあった方々に取材した際、必ずみなさんがお話されるのが、天皇陛下と雅子さまと愛子さまはご家族でたくさん会話をされていて、心を通わせている家族だという点です。今日あった出来事はもちろん、考えていることや感じたことをいつもご家族3人でお話をされているんだと思います。会話の多い家族であると同時に、愛子さまにとってはご両親が仲睦まじく元気に笑い合って過ごしていらっしゃることが何よりの喜びなのだと思います。天皇、皇后両陛下が国民のために何ができるかをいつも考え、お務めを全うされようとするその姿に、愛子さまは少しでも力になって支えていきたいという気持ちが、より強くなられているのではないでしょう」(つげさん)
リアルなキャンパスライフが始まったばかりの愛子さまだが、ますます輝きを増すこれからが楽しみでならない。(AERA dot.編集部・太田裕子)
つげのり子/放送作家、ノンフィクション作家。2001年の愛子さまご誕生以来皇室番組に携わり、テレビ東京・BSテレ東で放送中の「皇室の窓」で構成を担当。皇室研究をライフワークとしている。日本放送作家協会、日本脚本家連盟会員。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)、『素顔の美智子さま』『素顔の雅子さま』『佳子さまの素顔』(河出書房新社)、『女帝のいた時代』(自由国民社)、構成に『天皇陛下のプロポーズ』(小学館、著者・織田和雄)がある。