「賞金を使って車を買ったら?」
「ノー、両親に何か買うわ」
「あなたは有名なのよ」
「ノー!」
大坂なおみが答えるたび、テレビスタジオの聴衆が爆笑する。テニスの全米オープンを制した大坂は、現地ニューヨークでも人気だ。9月12日、人気コメディアン、エレン・デジェネレスの番組に出演。謙虚な返事が光った。出演後、大坂はツイート。
「OK。そろそろ地球を離れないと。恥ずかしさのレベルが、限界に達しているから」
すると、半日で3700回以上リツイートされた。
「グランドスラムの決勝戦で過去に見たこともないようなドラマ」だったと元テニス選手のマルチナ・ナブラチロワが表現するように、この話題は米メディアを賑わしている。
ナブラチロワは11日、米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、「私もラケットを粉々にしたいと思ったことがあった。でも、子どもたちがこれを見ている。ラケットをしぶしぶ握り直したものだ」として、ラケットを破壊したセレナ・ウィリアムズの態度を批判した。