「ゲームは一つの異世界転生」　ゲーマーな占い師・しいたけ.さんが語る、“幸せ”を感じる瞬間

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

＊　　＊　　＊

Q：しいたけ．さんはゲームをやるんだとか？　私は最近サガスカーレットグレイスっていうゲーム始めたんですよ。RPGなんですけど、サガシリーズって自由度が高くて敵が強くて。ややこしいシステムだから、ただ一戦勝っただけで楽しいんです。最近ハマったゲームはありますか？　どんなゲームがお好きですか？（女性／事務職／32歳／てんびん座）

A：お便りありがとうございます。お薦めのゲーム、ぜひ調べてやってみたいなと思いました。実はここ数年、ゲーマーとしての自分は引退かなと思っていたんです。アクションゲームをやっても、反射神経がついていかないし全然通用しなくなっちゃって。

　引退というか一旦コントローラーを置こう、という感じだったんですが、気になるゲームがいくつかあるので、やりたいなと思っています。自由度が高いゲームはいいですね。自分で剣士になるか魔法使いになるかを選んで進めていけるようなやつとか。

　あ、あらかじめお伝えしておきますが、今回はためになるアドバイスもなければオチも一切ありません。すみません（笑）。

　僕、ゲームは一つの異世界転生だと思ってるんですよね。日々自分の生活というものがあるけれど、なかなかすぐに自分の環境を変えたりはできません。でもゲームになると例えば僕が魔法使いとして村を救う責任が生まれたりする。それって、普段の自分の生活では味わえない刺激を生んでくれるんです。

　最近は忙しくてなかなかできないんですけど、オンラインプレーも楽しいですよね。前線に出て戦うのが好きな人もいるし、サポーター役が好きな人もいて、ゲームなら自分の好きな役割を100％まっとうできます。現実世界や仕事では、好きな役割だけできるとは限りません。現実世界で付き合うよりも信頼関係ができたり理解しあえたり、自分のことを知らない人だからこそ話せる話もあるし、そういう雑談も含めて楽しいよなと思います。