子育てには、走る、跳びはねる、抱っこするといった動作が必要。これらの動きをスムーズにするためには、どんなことをしたらいいのか。走り方教室などを主宰するTRACの大西正裕さんに話を聞くと、さっそく勧められたのはスキップ。

 アラフィフ世代が走る時、地面に足をつくタイミングがずれて足のもつれにつながることも多いと話す。

「昔スポーツをしていた人の場合は、『自分はできる』と思っていても、フィジカルがついてこないということもあります。スキップはこうした状態を改善するのにも役立ちます」

 また、足を鍛えるには縄跳びも有効らしい。

「走る時に片足にかかる負担は自身の体重の4~5倍。瞬間的に耐えられる体が必要です。お尻の筋力と股の後ろのハムストリングスを鍛えることが大切で、縄跳びがいいです」

 多くの人が悩みを抱える抱っこについては、抱き上げ方で体の負担が軽減されるという。

「離れた状態で手だけを伸ばして、腰を曲げて持ち上げると、腰にかかる負担が増えます。走る時もそうですが、抱っこも姿勢が大事です。背中が反らないように注意してください」

(ライター・宮本さおり)

AERA 2018年6月25日号より抜粋