【タイプ1】身体のあちこちにかゆみ「風(ふう)」タイプ

<気になる症状>
身体のあちこちが痒くなる、上半身に症状が出やすい、症状の変化が早い

<改善ポイント>
風邪(ふうじゃ)が原因の初期症状

 肌トラブルの多くは、邪気(じゃき)のひとつである「風邪(ふうじゃ)」が引き起こすものと中医学では考えます。風邪が体内に侵入すると、身体表面の機能が低下し、皮膚の「気・血(き・けつ)」の巡りが悪くなることでトラブルが現れるのです。

 動く性質をもつ風邪(ふうじゃ)による症状は、身体のあちこちに痒みがある、上半身に症状が出やすい、発疹が出たり治まったり症状の変化が多い、などが特徴。肌トラブルの初期段階でもあるので、風邪の発散を心がけ、慢性化しないよう早めに対応してください。

<摂り入れたい食材>
香りの良いもの、辛味のあるもので、風邪(ふうじゃ)の発散を心がけましょう。
脂っこい食事はできるだけ控えるようにしてください。
スイカズラの花(金銀花)茶、薄荷、菊花、しそ、三つ葉、香菜(シャンツァイ、パクチー)など

香りのよい食材、しそ 写真 PhotoAC
香りのよい食材、しそ 写真 PhotoAC

【タイプ2】ジュクジュクする「湿(しつ)」タイプ

<気になる症状>
ジュクジュクした症状、下半身に症状が出やすい、慢性化しやすい、食欲不振、口の中がネバネバする、軟便

<改善ポイント>
身体に溜まった余分な水分が原因

 梅雨から夏にかけては湿気が多くなり、「湿邪(しつじゃ)」となって皮膚の症状を悪化させる大きな原因となります。体内の水分調節をする「脾胃(ひい)」(消化器系)の機能が低下していると、「湿邪」が身体に入り込んでも、余分な水分をうまく排泄することができません。そのため身体の汚れである「湿」が皮膚に溜まってしまい、肌トラブルを引き起こすのです。

<摂り入れたい食材>
味の薄いもの、利水作用(身体の中から余分な水分を排泄する)のあるものを中心に選びましょう。
甘いものの食べ過ぎに注意してください。
ハトムギ、どくだみ、おおばこ、冬瓜(とうがん)、小豆、もやし、緑豆、春雨など

体内の水分調節をする食材、もやし 写真 PhotoAC
体内の水分調節をする食材、もやし 写真 PhotoAC
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赤みがある、乾燥するタイプの養生法