ショーの終盤、衣装で氷上に現れた羽生。滑ることを心から楽しんでいるのが伝わってくる(撮影/加藤夏子)
ショーの終盤、衣装で氷上に現れた羽生。滑ることを心から楽しんでいるのが伝わってくる(撮影/加藤夏子)
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 平昌オリンピックで、2大会連続金メダルを獲得した羽生結弦(23)。「オリンピック2連覇は、自分一人の力では到底できるものではなかった」と語る彼が、ファンのために作り上げた感謝の凱旋報告イベントが、4月13~15日の3日間、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で開催された。タイトルは、自らが悩み抜いてつけたという「Continues~with Wings~(コンティニューズ・ウィズ・ウィングス)」。出演したのは、羽生自身が影響を受けたというトップスケーターや振付師、指導者たちだ。

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「自分が刺激を受けた偉大なスケーターたちの演技を見ていただき、どの部分が自分に『継承』されているのかを感じてもらえたら。サブタイトルの『Wings』は羽生の『羽』からとりました」

 と、羽生。スケーターとして成長する過程で、自分に関わってくれたすべての人々に対する敬意と感謝を込めて──。ショーの構成やプログラムは、約1カ月をかけて、すべて羽生自身がプロデュースした。

 まずオープニングでは、すべてのゲストスケーターが氷上に登場。羽生はその様子を、スケート靴を履かずにステージ上で見守り、音楽にのって上半身だけスケーターたちの振りに合わせた。

 ゲストスケーターが演技を披露する前には、羽生自身がその人物からどんな影響を受けたのかを解説するVTRが流れた。

 最初に登場したジョニー・ウィアーは、羽生にとって「いつも夢のような演技を見せてくれる、憧れの存在のひとり」。無良崇人については、「ジャンプに関して、一番面倒を見てくれた先輩。頼れる兄貴分」。

 羽生の三つのショートプログラムを振り付けたジェフリー・バトルについては、「僕の演技を繊細に輝かせてくれる存在。どんな曲でも滑りこなす表現力を持つスケーター」とコメント。羽生の印象的なプログラム「SEIMEI」を振り付けたシェイ=リーン・ボーンに対しては、「プログラムの世界観で力強く魅了してくれるスケーター。どんな曲でも、彼女が思い描く物語が強烈に伝わってくる。僕にとっていつもパワフルで情熱的な存在」とした。

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