●昭和天皇も4年の延期
2020年までの時間を、お二人は新しい生活を始めるための良い機会と考えているようだ。現在は、一橋大学大学院生で、弁護士を補助する「パラリーガル」という立場の小室さんも、さらなる経済的自立の見通しを立てるのに十分な時間だろう。
だが、厳しい見方もある。例えば、ある皇室ジャーナリストは言う。
「延期の発表は、ご両親や、天皇、皇后両陛下も含め、周囲のアドバイスを受けてのことではないかと思います。結婚にあたって両家の関係が良好であることが好ましいことは、いつの時代も同じ。皇族であっても、それは変わりません。時間が解決してくれる問題もあれば、時間にも解決できない問題もある。人の価値観や考え方は、そう簡単に変わるものではありません。眞子さまや秋篠宮家が、小室さんとのご結婚そのものを考え直す可能性はあると思います」
ただ、皇族の結婚延期に前例がないわけではない。皇室ジャーナリストの渡辺みどりさんによれば、
「昭和天皇と香淳皇后が結婚される際も、のちに『宮中某重大事件』と呼ばれるできごとや関東大震災の影響で、約4年間、延期になりました」
だが、その後お二人は実に仲むつまじく過ごされた。
「結婚が延期された4年の間に、お二人の絆はさらに深まったのだと考えられます。皇族とは国民のお手本となる方々ですから、一度決めたことを途中で辞めるということは、なさらないのでは。お二人で将来のことをじっくり考えていかれるのではないでしょうか」
眞子さまと小室さんの笑顔はもう一度見られるだろうか。
(編集部・熊澤志保、石臥薫子)
※AERA 2018年2月19日号