前から順に、芸妓の紗矢佳さん、紗月さん、舞妓の茉利佳さん、美月さん。祇園で人気の4人が揃った、貴重な一枚 (c)昇る人生の課外授業
この記事の写真をすべて見る

 祇園で遊べるのは京都の旦那衆、企業の経営者──と思いきや、若いビジネスパーソンや女性の客が祇園に増えているという。禅などと同様、日本文化への関心の高まりも背景にあるようだ。

 京都・祇園といえば「一見さんお断り」の象徴ともいえる街。お茶屋に興味があっても、紹介者がいなければ、あがることも難しい世界だ。

 祇園で遊べるのは人気役者や京都の旦那衆、企業の経営者ばかり──というイメージがあるが、それは昔の話。最近では、女性だけのグループやベンチャー企業の社長、若いビジネスパーソンが日本文化を知るために祇園を訪れているという。
●人気の芸妓・舞妓を囲み

 8月上旬のある日、東京・目黒の目黒雅叙園で「昇る人生の課外授業 祇園から学ぶ日本人の心得」というイベントが開かれた。今をときめく人気の芸妓・舞妓が4人そろい、『芸妓(げいこ)峰子の花いくさ』や『祇園の教訓』の著者、岩崎究香(みねこ)(峰子から改名)さんが登壇するという、贅沢なイベントだ。

 最初に舞台で舞を披露するのは、今年の人気投票でナンバー1に選ばれた芸妓・紗月さん、同じく名高い紗矢佳さん。舞妓の茉利佳さんと美月さん。4人とも、祇園甲部のお茶屋、つる居に所属し、J:COMチャンネルの「恋舞妓の京都慕情」に、順に出演してきたこともあって、全国区の人気者だ。舞のあとは、究香さんと企画の立案者である山中哲男さんが登壇、

「祇園の文化について、直接、体験してほしいと思った」

 と語った。

「私自身、日本の伝統文化に疎かったのですが、友人に誘われて参加した食事会で、究香さんはじめ祇園の方々にお会いして、こんなに素晴らしい世界があるんだ、と遅まきながら気がつきました」(山中さん)

 祇園のお座敷という特別な空間のなかで知る、歴史や文化、舞妓さんの話には、それまでにない楽しさがあった。同時に、「ビジネスにつながる知恵や魅力もあると思いました」という。

女性の投資、自由な選択に必要なものとは?moomoo証券CMOが語る
次のページ