ドーム側は日本ハム移転直後の2023年度はコロナ禍の影響も織り込んで約3億円の赤字を想定。だが、翌24年度には黒字に転じ、23年度以降の5年間で900万円の黒字を見込んでいるという。試算発表当時から疑問視されていたが、予想を上回るほどの厳しい道が待っていそうだ。

「ドーム側は『札幌市からはお金を入れず、独立採算で収支を成り立たせていく』と力説するが難しいのではないか。2002年にサッカーW杯で建設された他施設同様、自治体からのサポートを受けるのは時間の問題だろう。かつての大阪ドームのように経営破綻という最悪のケースにならなければ良いのですが……」(在京テレビ局スポーツ担当者)

 日本ハムの北海道移転はプロスポーツのフランチャイズ制度の成功例とまで言われた。しかし新球場建設のこのタイミングで右肩下がりに見えるのも皮肉ではある。

「エスコンにはまだまだ大きな可能性がある。今は想定外のことも起こっているが、1つずつ解決していけばそれが財産になる。例えばアクセス面は新駅誕生など、今後改善するはず。チケット代金を含めた物価高も適正価格になるだろう。時間はかかるが、やり方次第では大きく化けるはず」(大手スポーツマーケティング関連会社)

 エスコン、ドームともに現状は厳しい状況ではあるが、これから“明暗”も分かれていきそうだ。新旧の日本ハム本拠地の未来は明るいものになるのだろうか……。

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